Article: Une question d’allure. (アウトラインと衿)
Une question d’allure. (アウトラインと衿)
Bonjour,
今日はシャツブルゾン制作のお話を少し。
2025年、猛暑が続いていた8月が過ぎ、9月に入ったころ、
2026年春夏企画は大洲目にさしかかり、
季節の変わり目に、シャツブルゾンの軽さっていいかも?と感じていた。
チャンキーなブルゾンとパンツのセットアップというアウトライン、生地、色も決まっていた。
アームホールを大きく下げた、空気が入るようなアウトラインは見えていたが、
丈のバランスを探していた。
長くすれば、ヒップも隠れて着やすいだろうけれど、少し重い。
短くてもいいけれど、シルエットがどこか落ち着かない。
裾を少しだけ細くしてみる。
短い丈でも落ち着いてきた。
次に、脇だけ短くして前後にカーブを取る。
どこかしっくりこない。
後ろはいいけれど、前が少し間延びする。
今回インスピレーションを与えてくれた「テルマ&ルイーズ」をまた、観る。
タフで、しなやかで、美しい。
Thelma & Louise 1991
翌日、前身頃の裾を思い切ってカットしてみる。
パッチポケットが付いたメンズシャツのリメイクのように。
後身頃はドルマンスリーブの分量がつながるように、
丈は少し長く、裾をカーブに、ハサミを入れる。
Pas mal.
きれいにつながった。
これならブルゾンとしても重くない。
いろんなボトムとも合わせやすそう。
次に、シャツとしてパンツインしてもきれいかどうか?
「テルマ&ルイーズ」 のブラピのような、シャツとパンツのバランスをイメージする。
できた。
いい感じ。
コンビネゾン、オールインワンのようにも見える。
Ce n'est pas mal du tout.
次に、製品に向けて細かい箇所の修正。
アウトラインのバランスはよいけれど、衿が微妙に落ち着いていない。。。
このシャツブルゾンは、襟を立てたり、後ろに抜いて着たい。
その時、衿の内側が見える。
内側に入る斜めのシワが気になる。
衿が素直に身頃についていっていない?
縫製工場さんと打ち合わせをして、パターンを修正する。
生産前の一点確認サンプルを依頼。
仕上がりは、衿以外はとても良い。アウトライン、裾、他もきれいに上がっている。
ただ、衿だけがまだ完成には遠かった。
平面な生地を首に添わせるのだから、コントロールしようとすると、シワが出る。
芯地を固くすると、軽さがでない。
衿が行きたいところへ連れて行きたい。
1mm単位の微調整。
作業テーブルに襟の山ができる。
縫製工場へ再度確認サンプルを依頼。
今度はきれいに仕上がった。
そうして、シャツの軽やかさと、ブルゾンの輪郭が重なる形になりました。
衿の佇まいは洋服の顔。
着崩した時でも品を残したい。
L’UNEにとって、大切なパーツのひとつなのです。




