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Article: Plissage de L’UNE(L'UNEのプリーツ)

Plissage de L’UNE(L'UNEのプリーツ)

Bonjour,

本日は、L'UNEのプリーツの制作秘話を少し。

2015年からアップデートを重ね、
今も作り続けているモデルがあります。

その一つ、シグネチャーモデル、プリーツブラウス。

 

このブラウスが生まれたのは、
ある1枚の写真からでした。

1970年代、サンローランが発表した
「LE SMOKING」。
Helmut Newton撮影、
Rue Aubriotに佇む女性の写真。

女性が社会進出をしていく時代の始まりに、
ムッシュは女性たちのためにスーツをデザインし、
シルクシフォンのボウブラウスを合わせました。
常に時代を読み、新しい女性像へ、
新しいスタイルを提案してきました。

この「LE SMOKING」の哲学は、
L'UNEに大きな影響を与えました。
ジャケットとパンツのお話はまた次回に。

 

今日はブラウスのお話を。

ブラックパンツから始まったL'UNE。
そのパンツに合わせる、柔らかい風合いのブラウス。

シルクシフォンも候補でしたが、
L'UNEの女性像を考えたとき、
エレガントでありながら、もっと手軽に、
ホームケアができて、動きやすいものにしたい。

ギャザーでは可愛すぎるし、膨らみすぎる。
ではプリーツ?
膨らまずに分量を調整できるのではないか。

プリーツを安定させるには熱加工にたえられる
ポリエステル。
分量をたっぷりとる場合、シフォンがいい。
でも、ポリエステルシフォンはあまり好きではない。
もっとシルキーで、ドレープがあり、
マットなものがいい。

生地を集めて、プリーツの試し掛けへ。
生地との相性、そして、
どの種類のプリーツがよいのか。

プリーツ工場との打ち合わせが始まりました。
私物のヴィンテージのプリーツブラウスと、
工場の資料を見ながら、生地を3種選び、テストを開始。

 

初回は、、、硬い。

ぱきぱきとして上がってきた。
イメージと全く違う。

生地との相性が悪いのか?
どうすればイメージの柔らかさがでるのか?
そもそもプリーツではなかったのか?

暗い顔をしている私に、工場の社長が言いました。

「温度を下げて、消しを入れてみよう」

え?温度設定?消し?

「あと15度くらい下げてもいい。
バストあたりから、プリーツを消すことで、
裾にかけて柔らかくなるはずだから。」

すぐに温度違いで数種テストをすることに。

上りは、100点以上。
イメージ通りの仕上がりでした。

生地は、
シフォンにヴィンテージ加工を施したものに決定。
(生地の段階で加工を入れ、わずかな膨らみを持たせたシルキーでマットなシフォン)

でも、まだ終わらない。

 

フリル衿はどうする?
プリーツにする?ギャザーにする?生地を薄くする?
何度も試し、サンプルを作り、失敗を繰り返しました。

「フリル衿、うまくいかないなら、
なくしてもよいのでは?」
「いや、もう一度試してみよう。」

そして、感覚的なイメージを制作現場に伝えるために、
プリーツピッチ、温度、消し位置、縫製仕様を細かく決めていく。

工場を訪れ、打ち合わせを重ね、
初めての製品が納品されたときは、感無量でした。

 

 

しかし、ここで終わらないのがプリーツです。

気温や湿度によって、
プリーツのかかり具合が微妙に変わる。
機械の温度を設定しても、
かけ始めと終わりには温度が変わるので、仕上がりが微妙に変わる。

定番と呼べるようになった今も、毎回確認と打ち合わせを重ねています。

細かい指示に応えてくださる工場さんに感謝です。

 

そして、カフスの上、控えめに並ぶ2ケのボタン。

このブラウスには、絶対に表地のクルミボタン、
と決めていました。
クラシックでエレガント、デザインしないデザイン。

この10mmのボタン、まるで小宇宙。

シフォンのクルミボタンについては、
沢山のエピソードがあるので、また次回に。

 

このようにして、今もこのブラウスを作り続けています。

 

 

少し補足すると、

このブラウスの特徴は、いくつかあります。

最初に、繊細に見えて、実はタフなところです。
手洗いができて、ケアが楽。
汗ばむ季節も気にせずに着用できて、
スーツケースにもポンと入れられること。
(L'UNEのプリーツブラウスは、タフな子が多い。)

→プリーツのお手入れ方法はこちら


次に、分量感。
たっぷりとした分量を確保しながら
シルエットが膨らまず、ドレープとなるところ。
ラグランスリーブなので体型を問わず、
身体に寄り添います。

この分量感は、試作を重ねていった時に、
このブラウスが語り掛けてきた結果でした。
デザイン画だけでは作れなかった。
パターンは、とてもユニークなものになりました。

 

これまでも
着用されている方々に沢山お会いしてきました。
インスタのタグ付けも楽しく拝見しています。

ジャケットと合わせてクールに。
スカートと合わせて上品に。
衿を少し後に抜いてデニム合わせでカジュアルに。

サロペットと合わせている方もいて、目から鱗でした。
親子で色違いを楽しむ方も。

記念日に着てくださっているお写真を見ると、
作り手として本当に嬉しく思います。

 

私は着用している方へいつも質問します。

「大きくない?長すぎない?」
「着づらいところがあったら教えてね」
「いいところも(あれば)教えてね」

出張の多い友人からは、
「とりあえずスーツケースに入れていくと安心。」と。

色違いで持っている方もいらっしゃり、
お洗濯について、保管方法、色についてのお問い合わせも頂いています。

色、寸法、着回し方法など、
何かあればいつでもお問い合わせくださいね。

 

では、また次回に。

 

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